犬好きと猫好き③

みなさんこんにちは!

さて、続きです。

「ロン」を拾ってきたのは父さんで、当時、生後半年ぐらいでした。

 「ロン」を飼って3か月が過ぎた頃、今度は、なんとか「ロン」の性格を変えたいと思うようになりました。

気弱な「ロン」は何をするにも、「クロ」のそばを離れません。散歩でも、「クロ」と一緒の時は、“虎の威を借るキツネ”で、ほかの犬が近づくと、やたらに威嚇するように吠えるのです。そういう時には、いつも丸め込んでいるしっぽを立てるのです。(単独で散歩をしようとすると、なんでもビビり、引きずらないと前に進みません)しかも、犬のくせに足が遅く、「クロ」と一緒に走ると、全然ついてこれず、「待ってぇ!」というように、やたら「キャンキャン」と悲鳴を上げるのです。当時の僕はガリガリにやせていて足が遅く、50m8秒台でしたが、「ロン」はそんな僕よりもさらに遅いのです。

 僕からみても「ロン」はダメ犬でした。自分なりにいろいろな方法で、「ロン」を強気に変えようとしましたが、当然のごとく、すべての方法は失敗しました。なにしろ、気弱な人間が気弱な犬を強気にしようとしているのですから、成功するはずがありません。